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December 28, 2009

バーチャルカンパニー大起業市場「投志」プログラム振り返り

12月19日(土)、朝から続いた雪もやみ、青空が見えてきた13時~16時の3時間にわたり、およそ90名(出展企業10社の関係者約40名、指南役10名、一般参加者約30名、運営スタッフ10名)の参加を得て、バーチャルカンパニー大起業市場の「投志」プログラムが行われました。

愛知学院大学経営学部(特活)アントレプレナーシップ開発センターの主催する教育プログラム『バーチャルカンパニー』に参加して5年目にあたります。バーチャルカンパニー大起業市場は今回が第1回目で、ここ数年来私が問題として認識してきたことを解決する目的で開催いたしました。

バーチャルカンパニー・プログラムの特徴の一つは、ホームページでバーチャル取引する仕組みを作り上げ、あわせて11月下旬に開催されるトレードフェアで、実際の商品(製品・サービス)を出展し、ブースと会場でプレゼンテーションを通じて、ベンチャー企業等の代表や地元財界の経営者等から評価を受けます。私が問題として認識してきたこととは、このリアルの場で得た気づきや教訓を、次への改善へとつなげる機会がないことです。これは、学生の更なる成長の機会を失っていると考えていました。

参加した当初は、プログラムのスケジュールに合わせるのに精一杯でした。徐々に学生達の募集方法を変更し目的的にやりたい学生が集まる仕組みを作り、加えて、早い段階で支援企業にコンタクトできるよう教育プログラムを変更してきました。一連の変更が30名強の受講生の多さ(例年は10名程度)とバーチャルカンパニー6社(例年は2社)の数字につながったと思われます。経営学部の学生達の間に、チャレンジできるプログラムとしての理解が進み、期待も大きくなっているからこそ、継続的な成長の機会を提供し続けることが教育支援者としての務めであろうと思います。

かかる問題意識のもと開催した第1回バーチャルカンパニー大起業市場には、愛知学院大学より参加経験が長く、産学協同による商品開発を多く成功させてきている共愛学園前橋国際大学のバーチャルカンパニー4社に参加していただきました。

進行にあたっては、次のような方針としました(進行プログラムと出展企業名は、「kokorozshi_ichiba_program.pdf」をダウンロードしてください)。
①出展企業はバーチャルカンパニー・プログラムに参加している企業(より本質的なことを捉えれば、学生が産学連携で開発した商品を出展できること)。
②事前に選出した指南役(企業人等)の投志総額と志メッセージで、バーチャルカンパニー各社が自らの到達度を自己評価すること(指南にあたっては、目安としてトレードフェアで採用されている評価基準を、今回の大起業市場に応用しました。指南の目安は、「shinan_no_meyasu.pdf」をダウンロードしてください)。
(注)大起業市場は、(特活)起業支援ネットが開発した起業家向けの指南プログラムです。

教育支援者としての私は、バーチャルカンパニー各社に、11月23日に行われたトレードフェア2009から約1月の間に気づいた課題を克服してくることを命題として与えました。果たして投志の結果は?想定を覆す結果が出ました。トレードフェア等での受賞歴と投志総額の結果は違っていたのです。

ある学生の言葉を紹介しましょう。
「トレードフェア2009は、商品評価という印象を受けた。今回のバーチャルカンパニー大起業市場は、開発プロセスとそこで身に付けたノウハウや経験をも評価していただけた。」

1つのバーチャルカンパニーは、5人の指南役と各15分間、合計で75分間の「問答」を繰り返すプログラムとなっています。よって、事業に対する想い、社会に対する意識、商品に対する知識等が直に問われます。いかなる開発のプロセスを通り、学んできたかが反映される仕組みとなっていたのでしょう。

私が強調したいことは、「気づきを次につなげる第三者評価を受ける仕掛け」を定期的に導入することです。本年度は、バーチャルカンパニー・プログラムのトレードフェアに加えて、そこに至る過程で、商品アイデアとビジネスモデルの評価を受けるコカ・コーラ環境教育賞、キャンパスベンチャー・グランプリ等を、トレードフェア後に大起業市場を導入しました。毎回、新しい発見の連続で、都度、具体的なプログラムを変更したり加えたりしている過程です。忌憚ないご意見を頂ければ幸いです。

最後に、当日の概要は、愛知学院大学受験生向けのブログでも紹介されています。別の視点からの意見に関心のある方は、AGU Campus Naviを訪れてみてください。

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