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May 29, 2013

日本コミュニティ心理学会第 16 回大会(2013.07.14)にシンポジストとして参加します

日本コミュニティ心理学会第 16 回大会の大会企画シンポジウム「(テーマ)社会的企業/社会起業(家)とコミュニティ心理学」にシンポジストとして参加する栄誉に与りました。同全国大会は、来たる2013年7月13日、14日の両日、慶應義塾大学日吉キャンパス・協生館にて開催されます。

シンポジウムの企画趣旨を、主催者で企画立案者である渡辺直登先生(慶應義塾大学経営管理研究科)は、次のように記しています。

◆社会企業の台頭の背景には、1980年代の米国、英国を襲った景気後退の影響がある。それまで政府や財団からの補助金に多くを依存してきたNPO法人は、景気後退によって深刻な資金不足に陥り、存立の危機に瀕する法人も数多く誕生した。そうした中で、利潤追求と組織体の継続を目的とする「ビジネス」の手法を用いて苦境を乗り越えようとして誕生したのが社会企業である。ビジネスである以上、「ユニークなビジネス・モデルの提案」「効率的なサービスの提供」「社会的ミッションを達成するための適正な利潤の創出」等が求められる。これは言うに易く、行うに難い課題でもある
◆ご参加の皆様とともに「コミュニティ心理学」の観点から、社会企業・社会起業(家)の問題をどうとらえるか、ディープな討論を行えれば幸いである。

参加にあたって私に期待された話題提供は、「社会起業家を育成する―大学からの実践報告―」です。次のような問題意識を提案させていただきました。当日会場で他のシンポジスト、そして来場の諸先輩方とのディスカッションが楽しみでなりません。

話題2「社会起業家を育成する―大学からの実践報告―」(愛知学院大学 鵜飼宏成)

●アントレプレナーシップ教育の結果として、社会起業家マインドを持った人材が育ってきた。その中の何人かが、毎年、外部のビジネスプランコンテストにて高い評価を得、昨年度の2プラン、2グループは、事業化の社会実験期から創業期にある。
●なぜ、社会起業家マインドを持った人材が輩出されるのか?直接的な理由は、アントレプレナーシップ教育は「社会を変革する基礎を築く学び」であり、育成トレーニングが「自分の好きなこと、得意なことを通して、社会を変革することを考える」ことから出発するからだろう。事業とは最善未来につながる問題を発見し、解決することである。そのためには、「創る問題」という捉え方が鍵となる。知らないことは問題とならないから、現在をどうするかという発想では問題発見に偏りが出る。だから、未来をどうするかという視点から編集される知の領域と、そこから視えてくる問題を捉えることが大切と考えている。最善未来につながる問題を創り、創った問題を解決する事を業とする。これらが、愛知学院大学で行っているアントレプレナーシップ教育の基本スタンスである。
●私見ではあるが、そもそも企業/起業家は社会性を持った存在であろうし、そうでない限り継続性を自ら担保できない。あらゆる組織が、置かれた状況により濃淡はあるが、社会的企業の面を持たざるを得ないから、社会的企業/社会起業家は理念形で良く、厳密な定義はなじまないと考えている。不勉強で恐縮ではあるが、むしろ、創る問題を誰とどのように解決するか、その時に必要な体制を組成できる社会的な条件とは何かが、より重要な点ではないだろうか。


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